都立多磨霊園18区にて、雑草にお困りのお墓でリフォーム工事

ホームページをご覧いただきありがとうございます。都立多磨霊園門前にございます豊島屋です。都立多磨霊園18区にて、雑草にお困りのお墓でリフォーム工事をお任せいただきましたので、ご紹介いたします!

今回ご紹介するのは、都立磨霊園での施工事例です。府中市・小金井市にある広大な都立霊園で、自然に囲まれた静かな環境です。詳しい場所はこちらでもご確認いただけます。

 

都立多磨霊園18区 墓所リフォーム工事

今回は、多磨霊園でお墓の草止めなどのリフォーム工事をお任せいただきました。18区という多磨霊園の北側にある区画で、小金井門前にある当社からも近い場所です。お客様は、ホームページやGoogleの口コミをご覧になって、当社にお声かけくださったそうです。

 

ご相談いただいたお墓です。最近受け継がれたばかりだそうで、「雑草がたくさん生えること」「外柵が古くなっていること」にお悩みでした。当初は「外柵を新しくしたい」とお考えでしたが、「できるだけ費用を抑えたい」というご希望もありました。

拝見したところ、外柵は福島県産の白河石を手加工して作られた味わいのあるものでしたので、費用を抑えられることもあり、味わいのある石の良さを残してこのままお使いになることをご提案しました。お客様は「外柵はそのままでもきれいにしたい」とご希望でしたので、汚れを落とす洗浄をお任せいただくことになりました。

 

土間は、砂利が敷かれていますが雑草が砂利の隙間から生えているのが分かります。こちらは土を掘り下げて草止めのコンクリートを打設し、雑草対策を行うことになりました。お見積りもご納得いただいて、工事に入らせていただきました。

 

工事の様子です。まずは、土間の砂利を取り除いてから土を漉き取っています。

 

掘り下げが終わりました。狭くてスコップも入らない状況でしたので、工夫して少しずつ掘り下げました。

 

その後、お墓の洗浄作業に入りました。全体を水洗いし、必要なところは手作業で汚れを落とします。

 

高圧洗浄も行って汚れを取り除いていきます。外柵だけでなく、お墓本体も汚れが溜まっていました。

 

白河石の外柵も洗浄します。御影石と違って柔らかいため、慎重に作業します。

白河石は昔からお墓に使われてきた歴史のある石で、御影石とは違って柔らかく、加工しやすいのが特長です。多磨霊園にある偉人や著名人のお墓にも多数使われています。自然の風合いや時代を経て付いた苔などもとても味わい深く、そのままでも素晴らしいです。福島県で採掘されている石ですが、近年は外国産の御影石よりも希少で価格が上昇しています。そうした歴史的な価値等も、お客様が白河石の外柵を残すことを決められた理由でした。

 

洗浄が終わりました。白河石は柔らかいため、無理に洗浄して完全に建立当時のように戻すことはできませんが、お客様にもそのことは事前にお話しし、可能な限り黒ずみを落としました。土間は、掘り下げたところに砕石などを入れて、地固めをしました。コンクリートを打つ下準備です。

 

まわりにコンクリートを打つ前に、カロートの入り口の改修を行いました。もともと入り口の縁は余った石でかさ上げしてあったので、ずれてカロート内に土が流入していました。型枠を組み、コンクリートでかさ上げして仕上げます。

 

コンクリートを打設して、表面をならします。

 

また今回は、ただコンクリートで仕上げるのではなく、洗い出し仕上げをします。洗い出し仕上げは、砂利石とセメントを混ぜたものを施工する方法です。

 

セメントが完全に硬化する前に表面をこのように洗い流して、砂利の一部を露出させます。昔の家の土間や玄関などに使われていた仕上げです。

 

花立水鉢です。水鉢の中の汚れも取れてきれいになりました。花立はステンレス製のものに交換しました。その花立の台座を取り付けています。

 

花筒部分をこのように台座にセットして使うタイプです。以前使われていたのはねじ込み式でしたが、お客様から「使いづらい」というお声もよく伺います。近年はこうした簡単に着脱できるタイプが主流になっています。

 

きれいになった石塔の目地入れも行いました。目地セメントをきれいに目地ゴテで入れます。

お骨壺は、中に水が入ってしまっていたので排出し、きれいに拭き上げました。

 

きれいにお掃除した納骨室にお骨壺を安置したら、蓋石を閉めて仕上げます。

 

工事完了です。全体的な黒ずみが取れて、明るい印象のお墓になりました。

 

棹石正面です。もともとは白ペイントが入っていて、部分的にはがれてしまっていたので入れ直すことも検討されましたが、色を入れなくても文字は読み取れることや、地域的に色を入れていないお墓も多いことなどもお話すると、残ったペイントをきれいに取り除くことをご希望になりました。

 

台座に溜まっていた汚れもきれいになっています。取れてしまっていた目地もしっかり入れ直し、きれいに仕上がりました。

 

家紋は細かい模様も見やすいように、白ペイントを入れ直しました。水鉢や花立の水垢も取れてきれいになっています。カロート入り口もコンクリートでかさ上げし、水や土などが侵入しないようにしました。

 

土間の洗い出し仕上げは、近付いて見るとこのようになっています。新大磯という多彩な色合いの砂利を使用しました。伝統的な左官仕上げですが、近年はその趣のある雰囲気から人気が高まっています。今回の味わいのある白河石の外柵にもピッタリです。石貼り仕上げと同様、草が生えないこと、ほうきで掃き掃除ができることなどがお手入れ上のメリットです。数十年は耐久性のある仕様です。

完成後お引き渡しをさせていただくと、「こんなにきれいになると思わなかった!」と仕上がりに驚かれていました^^ これまで草取りに一番お困りだったそうで、「これで草取りから解放されるね!」と嬉しそうにされていたのも印象的でした。このたびは当社にお墓のご相談をいただきまして、ありがとうございました。お墓のことで何かお困りの際は、どうぞまたお気軽にお立ち寄りくださいませ。

今回は多磨霊園でのお墓のリフォームをご紹介いたしました。多磨霊園は自然に恵まれた霊園で、お墓の雑草もですが落ち葉が多いことにお困りの方もいらっしゃいます。砂利敷きですとお掃除の手間がかかるので、コンクリート仕上げや石貼り、洗い出し仕上げなどであればお掃除やお手入れがかなり楽になります。お墓の雑草や落ち葉にお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。